

4EB Japan-Wave 98.1Mhz
オーストラリア、ブリスベンからお届けする日本語FM番組。
第四回 ボートビルダー
Author: tanaka
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第四回ボートビルダー/船大工
横山充

●船を造る夢に向かって
4EB 今月はヨットハーバーのManlyに来ております。ボートビルダーの横山充さんにお話を伺いたいと思います。
横山 宜しくお願いします。
4EB おそらく、クィーンズランド州の中では、日本人で船大工職人をしている人はいないのではないでしょうか?
横山 そうですね、シドニーなどにはいるらしいですが、QLD州では他にいるって聞いた事ないですね。
4EB 仕事はどういった内容なのですか?
横山 船の作成と修理が主な仕事ですね。
プライベート・ハーバにあるような、個人用のボートから、20mくらいの大きさの船までを作っていますね。大体がプライベート用のボートの作成ですね。
4EB かなりお値段も高いんですよね?
横山 確かにオーダーすれば高価なものですけど、中古で買えば車と同じくらいの値段で買えますよ、安いのでしたら5千ドルからありますしね。
4EB 最近流行の形とかあるのですか?
横山 キャタマリンといって、ヨットが二つくっついたような形で、シティキャットの小さいバージョンと思って頂ければ分かりやすいと思いますが、その形が一番流行っていますね。
4EB 住む事はできないですよね~
横山 いえ、それが結構住んでいる人いますよ、アパートの変わりに生活している親子もいますしね。(笑)
4EB 船を所有している人達は、ここからどこへ行くのですか?
横山 モートン島やストラトブロークン島などですね。ここから30~40分くらいでつきますよ。
4EB もう少し、船造りについて詳しくお聞かせ下さい。船体は何で作られているんですか?
横山 基本的には木とファイバーグラスの船体、もしくは木とアルミニュームという二種類の船体があります。ファイバーグラスと言う液体状のものを塗りつけて、数日置いて固まるとガラスより硬くなるという素材を使用します、長持ちもして丈夫ですね。しかし、アルミの船体は傷が付きやすいし長持ちしないですが、コストも安く、時間も早くでき上がります。
4EB 一日で造る事は無理なんですね。
横山 はい、それは無理なんですよ。例えば、来週から一から造るのですが、7人体制でチームを組んで一年かかるんですよ。20m級のボートでして、リビングルームがあってベッドルームが二つあって、キッチンもあるという大きなものです。簡単にはできないので、一年間、毎日毎日、月~金まで働いてやっとできるんです。
4EB それは個人からオーダーされたのですか?
横山 はい、次に造るやつは、個人のお客様から注文を受けたもので、2億円くらいかかりますね。材料費もかかりますが、時間がかかるので人件費がかさむのですよ。
●NY時代での仕事
4EB NYにてカメラマンをしていたと伺いましたが、どうしてNYだったのですか?
横山 最初は英語が喋れなかったので、英語の勉強したくてアメリカに行ったんですよ、2年くらいで英語学校を卒業して、そこから4年間仕事をしてました。
4EB カメラの勉強をしながら仕事してたのですか?
横山 お金が無かったのでカメラの学校は行けませんでしたので、夜間のクラスを取りながら、昼間はスタジオに入りカメラマンの仕事をしたりですね。
4EB やはり最初は見習いからスタートですよね?
横山 僕が就いていたカメラマンがアメリカで有名な人でして、彼と合ったのがヤンキースの試合だったんですよ、そのカメラマンと一緒にアメリカ中を回りましたね。一番キレイなところはマイアミかLAですかね~。その中でたくさんの事を教わりました。
4EB 仕事はカメラマンをだけでしたか?他には何かしてましたか?
横山 ドックウォーカーのバイトをしてました。犬の散歩ですね、一気に10匹以上の犬を連れて歩くんですよ、NYにある大きなアパートで、みんな犬を飼っているので、一軒一軒犬を迎えに行って、公園に連れていくんです。
4EB お給料ってどのくらいなんですか?
横山 それが、結構いいんですよ~(笑)大体、一時間20ドルです。犬用の公園があって、そこに放して自分はベンチに座っているんです(笑)一回に10匹連れて行けば、一時間に200ドルくらいのお金になりますから、いいバイトでした。E.Hという俳優さんや女優のC.Lの犬も散歩してましたよ。人と接する仕事じゃなかったのでストレスが無かったです。

●自分にあるのは英語力と体力
4EB どうしてオーストラリアに?
横山 NYから日本に帰った時に、日本での生活が合わなかったんですね、英語ができていたのに使う機会もないし、やはり海外で何かやりたいなと思って、オーストラリアに決めました。
4EB でも、また、どうして船なんですか?
横山 まず、オーストラリアに行くと決めた時、自分には資格や学歴もないし、あるのは英語力と体力しかなかったんですね、船は、NYにいた時に友達によく乗せてもらっていたので、そこで興味が湧いたんですよ。もちろん海が好きで、高校も湘南だったくらいですから。
4EB じゃー水泳やサーフィンなどもお上手なんですよね?
横山 あっ、それが泳げないんですよ・・・、泳げないから船造ってるんです(笑)
4EB 海のどこが好きですか?
横山 見てると落ち着きますね。オーストラリアの海がとてもきれいですから、きれいな海のある所は、船も多いですしね。
4EB 苦労したところはありますか?
横山 アメリカでは英語で苦労しましたが、こっちに来てからは言葉の問題は殆どありません。やはり言葉がないとコミュニケーション取れませんから、語学は大事ですね。
4EB アメリカとオーストラリアで英語の違いはありませんでしたか?
横山 いやー、最初はオーストラリア訛りが全然分かりませんでしたね、使う言葉も違いますしね、スラングも多いですから。でも慣れれば英語は英語ですので、今は問題なくなりました。
●ゼロからのスタートが本当の挑戦
4EB 自分の知っている分野をするのではなく、どうして、ゼロから始める船を選んだのですか?
横山 知ってる事をしようとすると妥協も出てくるのだけど、全く知らないことをする事が挑戦っていうかチャレンジをする事になると思いました。当然、時間はかかりますが、好きな事をやっているので喜びも大きいです。
4EB 仕事探しはスムーズに行きましたか?
横山 本当に自分は(船造りに関しては)何も知らなかったので、いろんな会社を回り最初の会社を見つけるまで一ヶ月かかりましたね、そのやっとみつけた会社からいろいろ教わり、そして今の会社にステップアップできて条件も良くなりましたから。あきらめずにトライすれば絶対に先が見えてきます、それを信じて一生懸命やるだけですね。
4EB 今後の目標は?
横山 いつかは自分で自分の船を一からデザインも含めて造りたいですね。それで家族をつれて世界中を回れたら素敵ですね。
4EB 日本人へ向けてメッセージを頂けますか?
横山 これから何かをやろうと思っている人、何かを始めたいなと思っている人で、でも自身がなく不安に思うことがあると思うのですが、取り合えずやってみて挑戦してみて、第一歩が一番難しいのですが、そこを乗り越えないと始まらないですから。頑張って欲しいですね。
4EB 今日はお忙しい中ありがとうございました。これからも頑張って下さい。
横山 いいえ、こちらこそありがとうございました。
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