縮毛矯正へのこだわり


 

 

日本国内でも格安の縮毛矯正サロンだと、インターン生や経験の浅いスタッフが施術する場合が多いようですが、実はかなり経験と勘が必要な技術です。

オーストラリアでは特別な技術と認識されているので、全体の10%以下程度しか矯正をできる美容師さんはいないと思います。

今回のモデルさんは、日本の「縮毛矯正専門店」でやっと真っ直ぐになるけれど、普通のサロンではなかなかストレートにはならなかったそうです。シャンプー後のクセの状態です。7ヶ月前に縮毛矯正をしています。

Before

Before

一本の毛がねじれたように生えて、クセも強いウェーブ状になっています。リタッチをする場合、クセが出ているところにだけ矯正剤を塗布します。面倒だからと言って、毛先まで薬剤を塗ってしまうと、毛先は焦げたように縮れた仕上がりになります。(7ヶ月前にかけてある)既にストレートになっている部分には薬剤は塗布しません。

1剤の塗布!
ここは、僕の最もこだわるところです。多くの美容師さんが毛先まで塗布しているのが現状です。完全毛先保護!これは僕のこだわりです。

すでにストレートになっている部分に再度薬剤を塗布しては、この強い薬を同じ箇所に二度、三度…と塗ることになり、ダメージレベルはブリーチ以上に受け、ぱっと見ストレートはストレートですがパサパサになって、ゴワゴワと焦げた状態になってしまいます。

どうせ縮毛矯正をかけるなら、根元から毛先まで艶やかな髪に仕上げたい!それが僕の目指す仕事です。何年も掛け続けても、毛先まで健康でサラサラな髪を目指します。

Before

Before

【ここがこだわり!】髪が痛むのは、本来あるはずのたんぱく質(コラーゲン・ケラチンなど等)が流出するから。PPT(Polypeptide~髪の毛の類似成分を細かく加水分解したもので、髪の間充物質と同じ成分だから損傷毛に吸着するもの)を キチンと補ってあげて、毛先まで艶々を目指します!ケラチン・コラーゲンを前回ストレートをした部分にも塗布。特にダメージの強い毛先には、タンパク質の分子同士が結合しやすいようにCMCというプロテインを補給させます。

矯正剤を塗布

矯正剤を塗布

【薬液塗布のポイント】地肌から1~1.5cmの根元の部分は絶対に塗りません。以前、他店で矯正をかけて根元から抜け落ちたというお客様を何人かから御相談を受けましたが、原因は毛穴にまで薬液を塗布したからです。絶対に根元は塗りません。そして、前回ストレートをかけた部分には薬液を付けません。実はリタッチの方が、全体の髪を矯正するより、細かいテクニックと知識が必要とされます。

全体を縮毛矯正かけるより、リタッチの方が手間がかかっている分、本来は料金が発生するのですが、当サロンは同じ料金で行っています。

以下、必要な部分だけに薬剤を塗布し、以前ストレートをかけた部分には高分子たんぱく質をたっぷり塗布したところです。

塗布終了

塗布終了

時間を置きますが、個人差があるので、5〜7分置きにチェックします。有りがちなミスは、マニュアルは15分と書いてあったからと言って本当に15分置いては、薬液が浸透しやすいお客様の場合、髪が焦げたり、酷い場合には溶けて切れ落ちる場合もあります。必ず7分ごとにチェックして、完全に薬が効いた状態で濯ぎに入ります。時間が早すぎたらかかりませんし、長すぎたら取り返しの付かないことになります。これも経験と勘が必要です。

放置タイム

放置タイム

薬液が完璧に浸透し、髪の毛が完璧に軟化したのを確認してから、お湯で濯ぎます。この軟化の判断が縮毛矯正の結果を左右すると言っても過言ではありません。薬を濯いだ後、もう一度たんぱく質補給をします。アルカリに傾いている髪のPhを弱酸性に戻す効力もあり、またヒートプロテインの効果で、毛先まで熱を通す事により、艶やかな仕上がりになります。

中間処理(たんぱく質補給)

中間処理(たんぱく質補給)

泡が消えて、十分にたんぱく質が吸収されたら、キチンと乾かします。アイロンの温度は180度以下に設定をすると、髪を挟んだ瞬間に髪の温度は80度程度にまで上がります。もし水分が残っていて、アイロンを入れたときに「ジュー」と音がするような状態だと、髪の温度は沸点(100度)を超えますので焦げてしまいます。アイロンを挟んだ時に、ほんの少し湯気(蒸気)が出る程度の水分量が理想です。

乾かします

乾かします

アイロン操作にはいります。よくマニュアルでは、すくう毛束の厚さは2cmと説明していますが、経験上5ミリ〜10ミリの厚みでかけていかないと、毛束の内部まで熱が通らず、かかりがムラになってしまいがちです。クセの強い部分はお客様によって個人差があるので、もっとも強い部分は3ミリのスライス幅で、そうでないところは5ミリで行ないます。(時間はかかりますが、仕上がりがキレイで長持ちもします。)

アイロン操作

アイロン操作

上の写真は正しいアイロン操作です。薄く毛束を取り、頭皮に対して直上線(90度)の角度で持ち上げてかけています。こうやってかけないと仕上がりがフワっと自然なストレートになりません。

ペタンとならないようにかける矯正のコツは、全ての毛束は頭皮に対して90度の角度でかけていくことです。下の写真は、悪い例です。多くの美容師さんが、このようにかけてしまいがちです。頭皮に対して角度が下がっています。これだと頭皮に対して30度の角度になっていて、90度とは程遠いです。こうやってかけてしまうと、どしてもボリュームがでなく、丸みの無い平面的な仕上がりになってしまいます。

アイロン操作(悪い例)

アイロン操作(悪い例)

全体をかけ終わったところです。既に天使の輪が見えます。

縮毛矯正を20年近くやってきて、最近分かったことは、渦巻きの流れに沿ってかけていくと長持ちするってことです。殆んどの人は真下に無かって髪は生えていません。マネキンの人形だけです。殆ど斜め下に向かって生えていたり、真横に生えている人も少なくありません。真横に生えている髪を、アイロン操作で真下にかけると、そこで90度のカーブができます。それが2ヶ月後には「膨らみ」を作ってしまいます。髪は真横に伸び進んでいたい(笑)でも矯正で真下にかけてしまってる。その結果、根元に「ガッキ」のような折れ目がついてしまいます。時間はかかるのですが、毛の流れを読んで、毛流に逆らわないでアイロンをかけていくと綺麗に収まりのよいストレートがかけれます。

アイロン操作終了

アイロン操作終了

下の写真は、2液を塗布したところです。薬剤塗布はライムラグを無くすために二人で素早く行った方がダメージが少ないです。2液も時間を置きすぎるとダメージの原因になります。

2剤塗布

2剤塗布

昔の薬剤、もしくはオーストラリアで手に入る薬剤は、この2液処理に20分以上も放置しなくてはなりません。日本の薬剤を使用することによって、このプロセスが10分以内でOKです。下の写真が仕上がりです。軽く乾かして荒めの櫛で撫で付けた程度で、キレイな艶と天使の輪、自然なボリューム感が出ています。写真では分かりにくいのですが、根元から毛先まで艶が均一に出ています。

仕上がり1

仕上がり1

仕上がり

仕上がり2

仕上がり2

もう一度、Beforeをご覧なって下さい。

Before

Before

モデルさん長時間お疲れ様でした。

僕の矯正のお客様には4時間を確保しております。十分な時間を持ってお越し下さい。

矯正を掛け続けていて、毛先がボロボロになって困っている。。。というお客さんを多く見かけます!それは絶対に担当の美容師さんの作業工程が間違っているからです。

僕は日本から薬剤を全て持ち込んで行っています。
矯正のお薬は、チオ系、シス系、酸性系、システアミン系の四種類から、お客さんの毛質に合わせて使い分けています。ストレートアイロンも2017年からは変圧器を持ち込んで、日本の業界で評判のクオリティーの高いアイロンを使用しています。

 

1件のコメント

  1. 前髪の縮毛矯正をかけたいのですがお願いできますか?
    場所はどの辺りになりますか?

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