美容室のヘアカラーのメニューの中に
- リタッチ
- ワンメイク
…と見かけるようになりました。
ま、リタッチは、お分かりかと思いますが、根元の伸びたところだけ染める染め方ですね
上の図でいうところの、①の色味に合わせて薬剤を作り
②の部分だけに薬剤を塗布するカラーです。
もちろん、ファッションカラーでレベルが明るい色だと、根明にならないように、根元1.5cmの部分は時間差で後から塗布します。
ワンメイク〜その1
次にワンメイクのカラーです。
ワンメイクの目的は、根元から毛先まで1色で同じ色にしていくカラーを言います。
ただ、カラーリストが目指すところは、若干根元が暗くて、徐々に毛先に向かっていくに従って明るくなる…。
白人の子供のような、根元が暗めで、毛先に向かって自然なグラデーションがつく色のレベルを目指します。
上の図のように、元の素材(染める前の状態)が、根元から毛先まで同じ色で明るさも同じ状態の場合、
薬剤は1種類だけで、全体を塗布します。
もちろん、根明になってしまうと、根元が明るくて中間と毛先が暗くなってしまうので、根元1.5cmの部分は時間差で後から塗布します。
ワンメイク〜その2
次は、1色のヘアカラーに仕上げるのは同じなのですが、素材が違う場合です。
数ヶ月前に染めた部分が明るくなりすぎて、中間毛先は暗くしたい、でも根元のは真っ黒なので、もう少し明るくしたい…という状態です。
上の図でいうところでの、
①の部分が明るすぎるので暗くしたい
でも②の部分は明るくしたい
結果として、根元から毛先まで同じ色味で1色にしたいという場合です。
①の部分は、暗くするだけなので、カラー剤のオキシを2%程度で髪のダメージを極力少なくするように薬剤を調合します。
②の部分は、明るくする必要があるので、オキシは6%のそこそこパワーのあるものを調合します。
結果として同じワンメイクの1色のカラーになります。
この場合、薬剤を通常よりも2倍は作る事になるので、料金も少し高くなります。
①と②のレベルの差が、以下の写真のように、
①が12〜14レベル、②が自毛の5レベルだと、その差が7レベルになります。
これだけのレベル差の素材を綺麗に染めるためには、1度、根元の②だけを(根明にならないように気をつけて)9レベルまで綺麗に染めます。
そして時間を置いて、シャンプーをし
中間と毛先の部分を、レベル9になるようにレベルを下げて染めます。
その方が、1度で同時に、①は暗く、②は明るくと塗布するより、ムラにならずに綺麗に染まります。
時間は掛かってしまいますが、アシスタントのいないマンツーでやってる美容師さんには、塗布によるタイムラグでムラになる失敗を防ぐ事ができるのでオススメです。
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