これは、美容師さんに向けての記事です。
ブリスベンに来て、久々に会うお客様、新規のお客様、たくさんの方の髪を見るのですが、あまりにも酷い状態なので、もっとブリスベンの美容師のレベルが上がれば良いなという思いで書きます。
悪口でもないし、嫌味でもなく、もっと真摯に探究心を持ってお客様に触れて欲しいなという職人魂での思いで、書いています。誤解されないことを祈ります。
本当に、お客さんが泣いているので、もっと薬剤について勉強して欲しいなと思います。
5月にいらして頂いたお客さんのケースです。
縮毛矯正をしている髪に、カラー剤を40Volで調合して明るくしたらどうなるか。。。
肩を越えるロングの髪で、ずっと矯正をしていたそうです。
美容師さんは、「色が染まりにくい毛質ですね」と言ってカラーをしてくれたそうですが、その日からシャンプーをしたら、手櫛も通らない、絡まって団子になる、キシキシの髪になってしまったそうです。
髪のコシも無くて、テラテラの髪で、もう死んでいる状態になってました。これを日本の薬事法で認可されている20Vol(6%)で染めたとしても、こんなに酷い状態にはなりません。ブリーチ+6%で染めたくらいのダメージで、矯正の髪にブリーチで染めたら、どうなるか想像はできるかと思うんです。
それを40Vol(12%)を選んだ美容師さんは、もう知識がなく、「染まりにくい=12%を使ってみよう」だったのかと想像できます。12%ってどういう時に使用するのか、全く分かってないで使ったのだと思います。
その無知な美容師さんのために、このロングの女の子は、傷んだ髪と健康な髪と入れ替わるのに3年はかかります、もしくは1年後にベリーショートに切るかで、それまで、この最悪な髪の状態と毎日付き合う事になるんです。。。
矯正している髪のダメージレベルはどうなのか、現在の髪の毛の中のタンパク質の流出量はどうなのか、矯正している髪はカラーをした時にクスミが出るので、傷めないようにどのようなカラー剤(アルカリのpHと過酸化水素水のパーセンテージ)をミックスするのか、今のメラニンの量はどの程度流れていて、どのくらい削る必要があるのか、削る必要は無いか、自ずとカラー剤の調合が見えるはず。。。考える事はたくさんあります。そしてプロは瞬時に判断します。
自分のお客さんが、自分の彼女だったら、自分の妹だったら、家族だったら、どのような判断で薬剤を選ぶかを考えて接して欲しいなと思います。
一生現役なら、一生勉強です。
頑張ろう!ブリスベン美容師!!