僕が、プロフェッショナルとして目指しているものがあります。
「パーマをかけても、カラーをしても、来店前より髪質が良くなったんじゃない?」
いや、「明らかに髪質が改善されてツヤツヤ&サラサラに」なって頂きたいと思ってる。
そのためには、かなり深く、毛髪科学やトリートメント学、薬剤の知識を高めないと無理です。
僕が5年前にブリスベンで活動していた時より、プロとして、かなりグレードアップしたなと自負できる部分です。やはり日本の美容業界のメッカである表参道での経験があってこそだと思ってい、感謝しています。
さて、本題ですが。。。
髪の施術を行うに当たって、ケミカルを使うことは絶対にダメージは付きものです。絶対に多かれ少なかれダメージはあります。「傷まないから〜」なんて簡単に言う美容師さんもいるみたいですが、それは勉強していないから知らないだけでしょう。
髪のダメージは、消去法だと思っています(笑)
どういう事かというと、地肌からニョキって生えてきた髪は、健康ポイント100点を持って生まれてきます。髪って(平均)1年で12cm、3年で36cm伸びますから、ミディアムの長さだと、毛先は3年以上も紫外線に当たり、ケミカルのカラーやパーマなどで、持ち点100からどんどん減点されていきます。
貴方の持ち点100ポイントから、1番多く点数を持っていく施術は…
1位 ブリーチ
同着 縮毛矯正(チオ)
2位 縮毛矯正(コスメ)
3位 明るいカラー
って順位だと思っています。
科学的根拠はありませんが、僕の経験からだと、1位のブリーチと矯正剤のチオだと、一度の施術で50点は奪っていきます。明るめのカラーだと40点。暗めのカラーやコスメパーマで20〜30点くらいは奪われます。
デジパーの話に戻りますが。。。
デジパーの薬剤って、矯正剤のチオと同じものを使います(東京で最新の薬剤は別です)。
初めてデジパーをかけると、綺麗なウェーブになってブローもしやすい🎵…のは何故か。。。それは健康髪ポイント50点も残っていますから!
しかし、数カ月後に2回目をかけたら、あれれ?なんかパサついてきてウェーブも広がって汚く見える?
また3回目にかけた時は、もうウェーブなんて感じではなく、ただのダメージがゴワゴワになって広がるだけ。。。
同じ箇所に、矯正剤を2回も塗布すると、持ち点100ポイントの髪は、ゼロ点になります。3回めにかけたら、マイナスになりますね。。。だから髪の毛は綺麗に形をつける事はできずに、バサバサで広がるだけになってしまいます。
それが、今、東京でデジパーをやる店が減った理由だと思います。
対策としては、同じ箇所に2度デジパーをかけたら、その箇所は思い切ってバッサリ切る!そうすれば、3回めにかける時は、髪はマイナスポイントにならずに、ウェーブ形成ができるタンパク質やシスチン結合が残っていますから大丈夫です。
美容師さん側に、毛髪科学の知識があれば、一度デジパーをかけた部分には、成分がとても優しい特別な薬剤を塗布して、健康な髪の部分にデジパーの薬剤を塗布する…というように、手間はかかるけれど、ダメージレベルを判断して薬剤を二種類に塗り分けてくれます、くれるはずです。
おさらい
ブリーチを2回した時の髪=デジパー2回かけた髪
(同じ箇所には、3回もデジパーをかけない。)
くらいに思って、慎重にデジパーを施術しないと思っています。
しかし、前回パーマ液に浸かった部分をバッサリ切るなんて、普通はできないですよね。。。
いきなりショートになってしまいますから💦
それで、僕はデジパーを避ける傾向にあります。
今は、クリープ理論を使っての、クリープパーマは良く出来ていると思います。
理由は…
ダメージが少ない。
スタイルチェンジも簡単にできる。
デジパーと違い、今風の柔らかい大きいプルプルなウェーブ形成ができる。
バッサリ切り落とす!なんて事をしなくてもいい(笑)
デジパーのようにタンパク質変性が起きて、髪が固くゴワゴワになるということが非常に少なくすむ。
これだと、大きな機材など必要なく、知識と作業工程の工夫でできるので、ブリスベンでも日本で流行っているようなプリプリのフワフワウェーブが可能です!